車の年間維持費の内訳|コンパクト・ミニバン・SUVの車格別に2026年度の法定費用で計算
この記事の要点
- 法定費用は排気量と車両重量で決まる。2019年10月以降登録・エコカー減税対象外の自家用乗用車で、1.0L超1.5L以下・1.5t以下なら年約5.3万円、1.5L超2.0L以下・2.0t以下なら約6.2万円、2.0L超2.5L以下・2.0t以下なら約7.0万円(2026年度、2026年10月11日時点)
- 内訳は自動車税(年額25,000〜110,000円)+自動車重量税(0.5tごとに年4,100円、継続検査2年分を半分)+自賠責(24か月17,650円を半分)+検査手数料(1,850円/2年を半分)
- 2019年9月以前に登録した車は自動車税が1,000〜4,500円高く、初度登録13年超はさらに上がる。自賠責は2026年11月1日以降の始期から24か月18,560円に改定
- 燃料・任意保険・駐車場・整備は人と地域で差が大きい。法定費用に自分の条件で足して年間の総額を出し、見直しは選べる項目(任意保険)から
維持費の内訳:固定の法定費用と、人で違う変動費
年間維持費は2つに分けると見通しが立ちます。1つは法定費用で、自動車税・自動車重量税・自賠責保険料・車検の検査手数料の4つです。金額は排気量・車両重量・年数で決まり、どこで車検を受けても同じです。もう1つは変動費で、燃料・任意保険・駐車場・整備と消耗品です。こちらは走り方、年齢や等級、地域、車の状態で差が大きく、他人の平均値はあてになりません。
この記事では法定費用を車格別に2026年度の税額で計算し、変動費は自分の条件で出す式を示します。軽自動車の法定費用(年約2.4万円)は別記事で扱っているので、ここでは普通車の3つの車格を比べます。
車格別の法定費用(2026年度・年換算)
条件は、2019年10月1日以降に初回登録した自家用乗用車で、初度登録13年未満、エコカー減税の対象外(当分の間税率)、自賠責は2026年10月31日までに始まる24か月契約、検査手数料は指定整備工場でのOSS申請(1,850円/2年)とします。コンパクトカーは排気量1.0L超1.5L以下・車両重量1.0t超1.5t以下、ミニバンは1.5L超2.0L以下・1.5t超2.0t以下、SUVは2.0L超2.5L以下・1.5t超2.0t以下を例にしました。
同じ車種でもグレードで区分は変わり、車両重量が2.0tを超えるSUVやミニバンは重量税が2年41,000円(年20,500円)になります。自分の車は車検証の総排気量と車両重量で区分を確かめてください。
| 項目(年換算) | コンパクト(1.0L超1.5L以下・1.5t以下) | ミニバン(1.5L超2.0L以下・2.0t以下) | SUV(2.0L超2.5L以下・2.0t以下) |
|---|---|---|---|
| 自動車税(2019年10月以降登録) | 30,500円 | 36,000円 | 43,500円 |
| 自動車重量税(継続検査2年分÷2) | 12,300円(24,600円/2年) | 16,400円(32,800円/2年) | 16,400円(32,800円/2年) |
| 自賠責保険(24か月17,650円÷2) | 8,825円 | 8,825円 | 8,825円 |
| 検査手数料(1,850円/2年÷2) | 925円 | 925円 | 925円 |
| 合計 | 約52,600円 | 約62,200円 | 約69,700円 |
税額を決めるのは排気量と車両重量
自動車税は総排気量で10段階に分かれ、2019年10月1日以降に登録した自家用乗用車は1.0L以下25,000円から6.0L超110,000円までです。2019年9月30日以前の登録は各区分で1,000〜4,500円高くなります(総務省・東京都主税局)。ガソリン車・LPG車は初回登録から13年を超えると概ね15%の重課、ディーゼル車は11年超が対象で、電気自動車やガソリンハイブリッド車は重課の対象外です。
自動車重量税は車両重量0.5tごとに年4,100円(エコカー減税対象外の当分の間税率)で、継続検査時に2年分を納めます。13年経過で0.5tごと年5,700円、18年経過で年6,300円に上がります(国土交通省、2026年5月1日からの税額表)。
| 総排気量 | 自動車税(2019年10月以降登録) | 同(2019年9月以前登録) |
|---|---|---|
| 1.0L以下 | 25,000円 | 29,500円 |
| 1.0L超1.5L以下 | 30,500円 | 34,500円 |
| 1.5L超2.0L以下 | 36,000円 | 39,500円 |
| 2.0L超2.5L以下 | 43,500円 | 45,000円 |
| 2.5L超3.0L以下 | 50,000円 | 51,000円 |
| 3.0L超3.5L以下 | 57,000円 | 58,000円 |
変動費の出し方:燃料・任意保険・駐車場・整備
燃料代は「年間走行距離÷実燃費×燃料単価」です。実燃費はカタログ値より落ちることが多いので、給油記録から出した自分の値を使います。仮に年1万km・実燃費15km/L・単価170円/Lなら約11万円で、燃費が10km/Lなら約17万円と、車格の差より走り方の差が大きく出ます。
任意保険は年齢・等級・車種・補償内容で保険料が大きく変わり、同じ補償条件でも会社で差が出ます。駐車場代は地域差が最も大きい項目です。整備費は、国土交通省が義務づける定期点検(自家用乗用車は1年ごと・2年ごと)と、タイヤ・バッテリー・オイルなどの消耗品が中心で、年数と走行距離で増えます。この4つを自分の条件で見積もり、法定費用に足したものが年間の総額です。
年間の総額を出したら:見直しの順番
税と自賠責は法定で動かせません。燃料と駐車場は走り方と場所で決まります。残る任意保険は補償内容と会社の選び方で変わるので、見直しはここから始めるのが順当です。同じ補償条件で複数社の保険料を並べると差が見えます。一括見積もりを使う場合、保険の窓口インズウェブ(SBIホールディングス)は無料で、結果は数日中に保険会社または代理店からメールか郵送で届き、保険会社によっては確認の電話が入る場合があると案内しています。保険スクエアbang!(ウェブクルー)は複数の保険会社に一括で依頼でき、結果は各保険会社または代理店から案内されます(2026年10月11日確認)。
補償を削って保険料を下げるのは別の話なので、対人・対物など必要な補償は維持したまま比べてください。
年数で上がるもの:13年超の重課と2026年11月の自賠責改定
年数で上がる費用が2つあります。初度登録から13年を超えると、自動車税はガソリン車で概ね15%の重課(東京都の税額表では1.5L以下が39,600円、2.0L以下が45,400円)、重量税は13年経過で1.5t以下が2年34,200円、2.0t以下が45,600円になります。詳しい計算と、乗り続けるか売るかの判断は別記事にまとめています。
自賠責保険は2026年11月1日以降に保険期間が始まる契約から基準料率が改定され、自家用乗用車の24か月は17,650円から18,560円になります(損害保険料率算出機構の届出、金融庁の審議会資料)。適用は手続日ではなく保険期間の始期で決まるので、次の車検が2026年11月以降なら新料率で計算してください。
比較したサービス(種類・申込後の流れ・向いている人)
自動車保険の一括見積もりサービス。無料。見積もり結果は数日中に保険会社または代理店からメールまたは郵送で届く。運営はSBIホールディングス株式会社(保険会社・保険代理店ではない)(2026年10月10日確認)。
- 申込後の流れ・注意
- 車・運転者・現在の契約内容を入力して一括見積もりを依頼→各社の提供基準に合致した保険会社が見積もりを提示→数日中に保険会社または代理店からメールまたは郵送で結果が届く。保険会社によっては見積もり内容確認の電話が入る場合がある。
- 向いている人
- 同じ補償条件で複数社の保険料を比べたい人。
インズウェブで自動車保険の見積もりを一括で比べる見積もり依頼は無料。結果は各保険会社・代理店からメール等で届き、確認の電話が入る場合があります
自動車保険の一括見積もりサービス。複数の保険会社に一括で見積もりを依頼でき、結果は各保険会社または損害保険代理店から案内される。入力は約3分。運営は株式会社ウェブクルー(2026年10月10日確認)。
- 申込後の流れ・注意
- 車のメーカー・車種、現在の契約内容を入力して一括見積もりを依頼→各保険会社または損害保険代理店から見積もり結果の案内。現在の保険契約の満期日まで1日以上90日未満の人が対象で、前契約が1年以外の契約や長期契約など取り扱いできない契約がある。条件によっては見積もりできる会社数が制限される。
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- 満期日が近く、複数社をまとめて比べたい人。
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成果条件や連絡の有無はサービスごとに異なります。申込前に各公式サイトで確認してください。
よくある質問
- Q. コンパクトカーとミニバンで維持費はどれくらい違いますか?
- A. 法定費用だけなら、1.5L・1.5t以下と2.0L・2.0t以下の比較で年約1万円(自動車税5,500円+重量税4,100円)の差です(2026年度)。燃料と任意保険の差はそれより大きくなることが多いので、自分の走行距離と保険条件で計算してください。
- Q. SUVの維持費が高いと言われるのはなぜですか?
- A. 排気量と車両重量が大きいグレードが多く、自動車税と重量税の区分が上がりやすいためです。2.0L超2.5L以下で2.0t超なら法定費用は年約7.4万円になります。同じ車種でも区分は変わるので、車検証で確かめてください。
- Q. 年間維持費は月いくら見ておけばいいですか?
- A. 法定費用は1.5Lクラスで月約4,400円、2.5Lクラスで月約5,800円です(2026年度)。これに燃料・任意保険・駐車場・整備を自分の条件で足します。月の目安を一律に示せる数字はありません。
出典(確認日)
- 総務省「2019年10月1日、自動車の税が大きく変わります」(自動車税の税率表)(2026-10-11 確認)
- 東京都主税局「自動車税」(税率表・重課の対象)(2026-10-11 確認)
- 東京都主税局「グリーン化特例(重課)の適用を受ける場合の税率」(自家用・令和元年9月以前登録)(2026-10-11 確認)
- 東京都主税局「自動車税」Q&A(重課の年数・対象外車種)(2026-10-11 確認)
- 国土交通省「2026年5月1日からの自動車重量税の税額表(継続検査等)」(2026-10-11 確認)
- 金融庁 第153回自賠責保険審議会 資料1「自賠責保険基準料率改定の届出について」(令和8年4月)(2026-10-11 確認)
- 国土交通省 中国運輸局「自動車検査の法定手数料変更について」(令和8年4月1日)(2026-10-11 確認)
- 国土交通省「点検整備の種類」(2026-10-11 確認)
- 保険の窓口インズウェブ よくある質問(2026-10-11 確認)
- 保険スクエアbang! 自動車保険 公式サイト(2026-10-11 確認)